「何者」 朝井リョウは本当に拓人なのか?

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朝井リョウさんはどのインタビューでも「拓人のモデルは自分だ」と言い切っています。

本人がそう言っているんだったらそうなんでしょうが、そう表現するところも彼らしいなと感じています。

昔とあるインタビューで朝井リョウさんが出ていました。

まだ作家活動と兼任して一般企業でも働いていた頃、
確か情熱大陸?の前のツイッターか何かで、

「まぁこれだけ頑張ってるので、これに免じて普段の業務も大目に見てくださいってことです笑」と番宣をしていました。
(間違ってたらすみません。確かこんなニュアンスの文章でした。)

それを見て、「本当にスキのない人なんだな」と驚きました。
普通番宣だったら「見てくださいね」といった内容になると思います。

でも、彼ほど周りの目を見ている人はそんな直接的に自慢に繋がるような文章は書けなかったんでしょうね。
別の話、別のオチを使いながら、「番組を見てくださいね」を案に伝える。
彼ほどの作家として成功している人でもそんな表現をすることに驚きました。

そういうところが、すごく光太郎っぽいなと思います。

sugita

朝井リョウさんはどの雑誌で見ても拓人のモデルが朝井リョウだと公言してますが、本当は光太郎なんじゃないかと思います。
もしくは光太郎のように演じている。

作家として成功してる自分が特集してる自分のドキュメンタリー番組を見てね!
とは言わずに
仕事がんばってるんだよ笑
と言ったり、
寄稿文に「とか言ってみたり」などの文章を入れておどけてみるところが本当にそっくりだなと。

光太郎は表現したいことをいかに人に好意的にとらえてもらえるかをよく考えてるタイプ。
何も考えてなさそうに見えながらも、相手に嫌味なく伝えるにはどう話せばいいか
どのタイミングで言えばいいか
などをものすごく計算してるように見えます。

おそらく拓人の次のステージ。

みんなを俯瞰して見ている拓人をさらに外側から見ている。
だから朝井リョウさんは幸太郎というキャラクターがちゃんと書けるんだと思います。

そして、「自身のモデルは光太郎」なんて言わずに「拓人」と言うところがまた朝井リョウらしいですね。

現代にはこういう人はたくさんいると思います。

SNSが普及して、いろんな人の発言を見ていく中で、いかに周囲の人から反感を買わずに自慢や自己表現をするかを工夫している人。

かく言う私自身も、
自身の友人しか見ていないSNSでこんなことを書いて「何気取ってんの」なんて思われたくなくて、こうして匿名のブログを書いてるクチ。笑

だからこそ、そんな朝井リョウの書く物語に、みんな夢中になるんでしょうね。
誰からも好かれる光太郎のように。

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