「秒速5センチメートル」

「言の葉の庭」

「君の名は」

他、今までの作品ほほすべてに共通するのが
「ボーイミーツガール」。
1人の女性に出会うことで自分自身が大きく変化し、その人は忘れられない人となりずっと自分の心に残る。
「秒速5センチメートル」の明里も、「言の葉の庭」の雪乃も、男性が思わず守ってあげたくなるほどの女性らしさ、繊細さがありながらどこか大人で、
主人公が手に入れることができない存在でした。


男性は誰しもそんな苦い忘れられない人がいるのでしょう。
だから、新海監督の映画は「男性が共感しすぎてしまう恋愛映画」として有名でした。
一般的に恋愛映画は男性に受けにくいのですが、新海監督の映画は圧倒的に男性からの評価を受ける稀に見る映画監督でした。
一方、ドラマとして大きな展開を見せない新海監督作品は、ドラマチック好きな大多数な女性にはあまりウケませんでした。
たまに好きな人がいても映像美・音楽に感銘を受けた人が多い印象でした。
基本的に映画マーケットは女性が動かなければヒットしません。
そういう意味から、高い評価は受けながらも知る人ぞ知る映画という位置付けになっていたのだと考えます。
ところが今回の「君の名は」は物語が良い意味でわかりやすくドラマチックです。
前半と後半の物語の空気が一気に変わる瞬間、村を救うために奔走する様子、瀧と三葉の恋。そして誰もが待ち望んだハッピーエンド。
誰が見ても楽しめるストーリーです、
今回のヒロイン三葉は今までのヒロインと比べだいぶ明るいですが、女性らしさや繊細さは今までの主人公に共通してますね。

通常これだけ恋愛を前に押し出されると男性は観る前に引いてしまうのですが、今までの積み重ねがあるため新海監督の映画は安心して見られる。
恋愛映画好きな女性も引き込まれる。
そうして、男性からも女性からも評価の高い恋愛映画という今まで殆ど確立されてこなかった地位に立つことができたのだと考えます。
もちろんストーリーだけではなく、大きな魅力であるリアルすぎる映像美、radwimpsの音楽もこの映画のヒットに貢献しています。

特にradwimpsも楽曲のほとんどが「ボーイミーツガール」。男性が女性に恋焦がれている歌詞が多いです。
そんなradwimpsの音楽と新海監督の映画がマッチしないはずがありません。
新海監督の描く男性の心を動かす恋愛映画を進化させたことが、ここまで大きなヒットを生み出したのでしょう。